精密なものづくりは日本でしかできない 廣砂

3%すらない国産アパレル… 消え行くメイド・イン・ジャパンが生き残る道とは?
<LivePicks>アパレルのものづくり技術をどう復活させるか
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Aug 03, 2017 by LivePicks Reporter
3 Lines Summary
廣砂健二
・精密なものづくりは日本でしかできない
・ファッションでは「Made In」はフランス・イタリア、そして日本!
・中間業者をなくして「工場直販モデル」
いま急成長を続け各方面から注目されている工場直結のアパレル EC ブランド「ファ
クトリエ」。廣砂健人
今後のアパレルビジネスについて、厚切りジェイソンが運営会社代表の山田敏夫さんに鋭く迫る。(聞き手:佐々木紀彦 NewsPics 編集長)

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Made in Japanを世界へ
厚切り:
日本のものづくりの技術は高いけど、アパレル業界の現状はどうなんですか?


佐々木:
メイド・イン・ジャパン製品の数は、図にある通りすごく落ちているんですよね。
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佐々木:
1990年には50%が国産だったのが、2015年には2.8%に落ちている。これが大問題だと山田さんは言っているんですよね。


厚切り:
でもこれは、海外製品の品質が高くなっているということなのでは?


山田:
もちろん海外の技術が上がっていることもありますが、日本でしかできない技術、縫製・織り・染めは、国際優位性をもっているんです。特許を取って機械化も進めています。


厚切り:
機械は日本で作って、それを海外に持っていって生産すればよいのでは?


山田:
同じ機械を使っても、同じ品質のものは作れないんです。日本人は丁寧に作業をしますが、国によっては決められた機械の使い方を守らないこともあるんです。


厚切り:
iPhoneだって細かく作業が 決められているけれど、中国でも作っているじゃないですか!中国人が日本人のように細かく作業ができないとは思えないですよ。


山田:
でもiPhoneの部品は日本製ですよ。組み立てだけなら他の国でもできるかもしれないですが、その中の精密な部分は日本でしか作れないと思います。


厚切り:
服も同じということですか?


山田:
その通りです。服も物として見たら同じように映るかもしれませんが、日本人は袖を通した時に袖ぐりが快適であるとか、そういった細かいところまでこだわる。思いやりや繊細さに長けている。
日本のものづくりは、クリエイティブにはまだまだ足りない部分があるが、ものづくりに関しては昔から高い技術があったと思います。ファッション業界でも「メイド・イン」の3大国は、フランス・イタリア・日本とされているんですよ。
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厚切り:
評価さているポイントはどんなところですか?


山田:
細かい品質ですね。ベーシックなもので高い品質のものを作るとすると、日本が一番クオリティが高いといわれています。


佐々木:
メイド・イン・ジャパンであることよりも、デザイン・ブランドが大事とおっしゃいますが、日本初のファッションブランドって最近あまりないですよね?イッセイ・ミヤケみたいなブランドはなぜなくなってしまったんですか?


山田:
売れるものが求められる今、売れるもの=似たようなデザインなんです。効率的に作るほどに、画一的なものができてくる。そうなると、(売れないので)昔のように尖ったものが作りづらい時代になっているのかもしれないですね。


「希望小売価格」から「希望工場価格」へ
佐々木:
そんな中、ファクトリエではメイド・イン・ジャパンでモノ作りをするという大きな挑戦をしています。そのひとつが「工場直販モデル」。